2009年04月16日
英雄~HERO~
監督:張芸謀
出演:ジェット・リー、ドニー・イェン、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイー、チェン・タオミン
無名(ウーミン):ジェット・リー
長空(チャンコン):ドニー・イェン、槍の使い手
残剣(ツァンジェン):トニー・レオン、書を通じて剣を極めた人物
飛雪(フェイシェ):マギー・チャン、秦王に親を殺された一国の王女だった、ツァンジェンと恋人同士
如月(ルー・ユエ):チャン・ツィイー、ツァンジェンの侍女、ツァンジェンを慕う
秦王:チェン・タオミン、後の始皇帝
古代中国、戦国時代末期が舞台となってます。
その時代にもっとも力を持ち、尚且つ他の国への容赦ない攻撃を加えていたのが後の始皇帝となる秦の国の秦王でした。
彼はその容赦のない侵攻がゆえに敵も多く、自分の100歩以内には他人を近寄らせず、常に自分を狙ってくる刺客に備え、常に甲冑をまとうという徹底振り。
そこへ現れたウーミンという若者。
若者が差し出したのは1本の槍と2本の剣で、そこには中国最強と言われた刺客の名前が刻まれていました。
チャンコン殺害の褒美としてウーミンは秦王への謁見が許され、30歩まで近づく事が許されました。
秦王はウーミンにチャンコン殺害の話をするよう促し、ウーミンはそれに答えてチャンコンとの戦いの話をします。
基本的に、このようにウーミンのモノローグから、その状況に入り込み、2人の会話とウーミンのモノローグという構成で戦いが説明され、最後に秦王とウーミンの会話という流れになります。
ツァンジェン、フェイシェの殺害の褒美として、さらに10歩まで近づく事が許されたウーミン、今度は2人との戦いの話を促され、話始めます。
秦王は、ウーミンが訪れる前にツァンジェン、フェイシェに1度襲われ、ツァンジェンとは1対1の戦いを経験していたため、ツァンジェンの人柄や考え方を理解していた為、ウーミンが語った2人との戦いが本当ではないと見抜き、ウーミンの素性を問いただします。
ウーミンは自分の素性を語り、本当の話を始めます。
回想では主に赤系の衣装や建物、秦王に問いただされた後に語った回想では青系、そして最後に真実が明らかにされた時の衣装が白系と、ツァンジェンとフェイシェに関する話は数種類の回想が存在し、それを衣装や風景の色を統一させる事でうまく表現されています。
秦王はのちに始皇帝となる人物だけに、偉大な人物として描かれていると同時に他国を軍事力で圧倒した王である事も語られるのが、単に英雄として描かれていないのが好感が持てました。
全体的なシナリオとしては秦王暗殺にまつわる話なので、主人公であるウーミンの素性はあまり多くは語られません。
それでも映像の美しさやワイヤーアクションを用いた戦いは新鮮さを感じられると共にジェットリーファンの人にはアクションという観点からもよく出来ている映画だと思います。
今回、主に武器での戦いの為、いわゆるカンフーアクションは見られませんが、中国武術は腕の延長が武器という考えの為、十分カンフーアクションとしても見る事が出来ると思います。
Posted by いざお。 at 14:30│Comments(1)
│映画・テレビ
この記事へのコメント
いざお。さん、はじめまして。突然の紹介で失礼します。
ジェット・リーがアクションを封印して自閉症の息子との情愛を演じる映画「海洋天堂」(原題)が今年中国・香港・台湾などで公開されたのをご存じでしょうか。
ジェット・リーは脚本に感動し、ほぼノーギャラでこの映画への出演を決めたそうです。
この映画の音楽担当は、久石譲さんです。医学監修には日本人も関わっているそうです。
しかし、この映画は娯楽作ではないので興行的に不安があるのか、日本での公開はまだ決まっていません。
そこで、この映画の日本公開を目指して『ジェット・リーの「海洋天堂」を日本で観たい!』という活動を以下URLのサイトで行っていて、ネットで賛同メッセージを募っているそうです。
http://oceanheaven.amaterasuan.com/
もしよろしければ、ご協力お願いいたします。
(注…私はこの日本公開活動の運営者ではありません)
映画「海洋天堂」のストーリーです
水族館に勤める王心誠(ジェット・リー)は、妻を亡くして以来、自閉症の息子の大福を男手ひとつで育ててきました。
大福は海で泳いだり、水中の生物と触れ合うのが好きでした。
大福が22歳になり、心誠は将来の息子の自立について考えていました。
そんな中、心誠が末期がんに侵されていることがわかり…
予告編動画(英語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=F6MGxP2_oi8
ジェット・リーがアクションを封印して自閉症の息子との情愛を演じる映画「海洋天堂」(原題)が今年中国・香港・台湾などで公開されたのをご存じでしょうか。
ジェット・リーは脚本に感動し、ほぼノーギャラでこの映画への出演を決めたそうです。
この映画の音楽担当は、久石譲さんです。医学監修には日本人も関わっているそうです。
しかし、この映画は娯楽作ではないので興行的に不安があるのか、日本での公開はまだ決まっていません。
そこで、この映画の日本公開を目指して『ジェット・リーの「海洋天堂」を日本で観たい!』という活動を以下URLのサイトで行っていて、ネットで賛同メッセージを募っているそうです。
http://oceanheaven.amaterasuan.com/
もしよろしければ、ご協力お願いいたします。
(注…私はこの日本公開活動の運営者ではありません)
映画「海洋天堂」のストーリーです
水族館に勤める王心誠(ジェット・リー)は、妻を亡くして以来、自閉症の息子の大福を男手ひとつで育ててきました。
大福は海で泳いだり、水中の生物と触れ合うのが好きでした。
大福が22歳になり、心誠は将来の息子の自立について考えていました。
そんな中、心誠が末期がんに侵されていることがわかり…
予告編動画(英語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=F6MGxP2_oi8
Posted by まっぴ at 2010年10月21日 19:33