北朝鮮ロケット画像公開

いざお。

2009年04月08日 13:22


(写真は離陸3秒後)

北朝鮮中央テレビが「衛星ロケットの発射」と主張していたロケット(ミサイル?)の発射写真を公開しました。

ロケットとミサイル開発は表裏一体、というかほぼ同じ技術である、というのが技術者の方々の見解だと思いますが、写真を見る限り普通の、いわゆる「ロケット」に見えますよね。
発射弾道によってロケットかミサイルかが分かる、と言われていますが、弾道はどうだったんでしょう?
その辺を書いてくれている新聞記事などが見当たらず、すべて「ミサイル」で片付けられているので、その辺の検証をしてくれる新聞やメディアが居ないのが、逆に「ロケットだったんじゃない?」とも思えてしまいます。

北朝鮮は北朝鮮で外交カードに使う事を考えていたのかもしれませんし、日本やアメリカと同調する国は、これまた「弾道ミサイルだ」という見解で同じく外交カードにしたかったのかもしれませんね。

日本政府は「仮に人工衛星の打ち上げが目的だったとしても、国連安保理決議1718号に違反」という立場を取っているようです。
で、「国連安保理決議1718号」ってなんだろう?と思い、調べてみたところ、

外務省:国際連合安全保障理事会決議第1718号 和訳

この中に、今回の件に関わってそうなのは以下の所かな、と思います。

2.北朝鮮に対し、いかなる核実験又は弾道ミサイルの発射もこれ以上実施しないことを要求する。
3.北朝鮮が、弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を停止し、かつ、この文脈において、ミサイル発射モラトリアムに係る既存の約束を再度確認することを決定する。
7.また、北朝鮮が、その他の既存の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄することを決定する。

で、これがあるから、北朝鮮は「ロケット」、日本は「ミサイル」と言っているのでしょうね。
たしかに「ロケット」であれば違反してませんから。

ロケットかミサイルか。
はっきりと「ミサイル」と書いてあれば話は早いんでしょうけど、現状それを見分ける方法が明確に無いため、結局どうしようも無いのではないかなぁ、と思います。

もうお互いの「意地」ですよね。
どっちが先に折れるか、どっちが諦めるか。
・・・多分北朝鮮(+中国・ロシア)の勝ちなんでしょうけど。

「国民が餓死しかけているのにロケットとは」とか言いますが、それはどの国にも言える事だと思いますから、その国々の事情というものでしょうね。
日本だって派遣切りが問題なっているのに、別の事にお金使ったりしてるわけですから。


そういえば、日本のメディアではこのロケットはすべて「テポドン2号」で統一されていたようですけど、実際どうだったんでしょう?

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