2009年05月07日
VWとポルシェが合併

5/5に大メーカーの買収劇という内容を書きましたが、その中の1つフォルクスワーゲンが親会社であるポルシェを買収しようとしていたんですが、両社の話し合いの末、合併して新会社を設立する、という事で一致したようです。
ポルシェとしては現在会社の経営が厳しい中では買収されるという屈辱を味わずに済みますし、フォルクスワーゲンとしてもポルシェ傘下ではなく、対等な立場に昇格しますので、両者にとってメリットのみが残った感じですね。
現在、ポルシェ傘下の企業としては
・フォルクスワーゲン
だけなのですが、フォルクスワーゲンとしては、多数のブランドを抱えています。
大きく「フォルクスワーゲン部門」と「アウディ部門」に分かれています。

フォルクスワーゲン部門
・フォルクスワーゲン
・シュコダ(元はチェコの自動車会社でWRCにワークス出場してました)
・ベントレー(元はイギリスの高級車で有名です)
・ブガッティ(元はフランスの会社でヴェイロンという世界最速の車を生み出したりしています)
アウディ部門
・アウディ(元はドイツの会社でル・マンで連続優勝しているメーカーです)
・セアト(元はスペインの会社でシュコダ同様WRCにワークス出場していました)
・ランボルギーニ(元はイタリアの会社でフェラーリと並ぶスーパーカーメーカーです)
「フォルクスワーゲン」とは日本語訳としては「国民車」にあたります。
アドルフ・ヒトラーによって、指示された最初のフォルクスワーゲン、タイプ1はビートルという愛称で、今も親しまれているのは有名ですよね。現在は2世代目に当たるニュー・ビートルが有名ですが。
その、初代ビートルであるタイプ1を設計したのが、ポルシェの創始者であるフェルディナント・ポルシェなのです。
ポルシェとフォルクスワーゲンは現在とは親子関係が逆なわけですね。
そりゃ、フォルクスワーゲンとしては、面白くないでしょう(経営陣がそう思っていたかどうかは別ですが)
今後は、新会社の元、すべてのブランドを別会社(グループ内別会計という意味でしょう)として再編成していくようです。
個人的にシュコダのデザインは結構好きなのですが、日本では代理輸入をしてくれる業者が以前あったくらいで、正式な販売ルートが無いのが寂しいです。
WRC時代のシュコダとセアトです。
シュコダ・ファビアWRC

ラリージャパンにも初年度か2年目かに参戦してきていました。
今でもヨーロッパのラリーでは見かける事がありますが、ワークス活動は現在はしていません。
昔から参戦していたメーカーで、F1でいうミナルディ的存在でした。
撤退前は、そこそこベストタイム上位に出てきたりと明るい兆しが見えていただけに残念です。
セアト・コルドバWRC

WRカーデビュー時は「まっすぐ走らない」で有名だった車だったのですが、フランス人名ドライバーであるディディエ・オリオール(写真左のハゲの人)の手によって改良されていき、これまた撤退前にはそこそこ戦力になる車になっていってました。
セアトはWRCの下位クラスF2の方でもイビーザという車で参戦してましたが、こちらはWRCよりも良い成績を残していたと記憶しています。
Posted by いざお。 at 12:00│Comments(0)
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